【報告】<5/23-25>しむかっぷ村民山菜市2014ボランティア
ボランティアリーダーのポッポです。
2014年5月23日(金)~25日(日)に占冠村で活動した、
「しむかっぷ村民山菜市ボランティア」の報告です!
占冠村はほぼ北海道の中心に位置する、人口が約1200人の村です。
村の面積の約94%が山林で、村の中心地のすぐ近くに山や川があり、自然豊 かな村です。
「しむかっぷ村民山菜市」は、占冠村の資源である山菜を通して
①村民のコミュニティづくり
②地域の食文化を学ぶこと
③村民以外の人との交流を深める
3つを目的としている、村民が無理しないで自分たちが楽しめる範囲で行うお祭りです。
参加メンバーは札幌から、大学生2名、社会人2名が参加しました。
受け入れを担当していただいたのは、占冠村地域おこし協力隊の方たちです 。
【山菜市で使用する山菜の採集】
25日の山菜市や23日、24日に行われた交流会に使用する山菜の採集をしました。
占冠には数多くの種類の山菜があり、知らない山菜やそのままでも食べれる
山菜がたくさんあり驚きました。
山菜の種類と山菜の採り方についても教えて頂きました。
山菜を採る際に気をつけなくてはならないことは
「生えている山菜を全部採ってしまわないこと、全て採ってしまうと次が生えてこなくなる」
自然の恵みである山菜を頂くためには、自然を壊してはいけない。
自然と人間がうまく付き合っていくために必要なことだと感じました。
【山菜市の運営サポート】
25日の山菜市の手作り看板を作ったり、採ったよもぎでつくるよもぎ餅のお手伝いなどをしました。
山菜市はとても笑顔に溢れていました。
山菜やシカ肉を食べているお客さんはもちろん、実行委員の方たちも笑顔でした。
自分たちで採った山菜を仲間と食べ、楽しんでいる様子が伝わってきました 。
無理をしない、自分たちが楽しめる、やめたくなったらやめる
自分達の地域にある資源が良い物であることを感じ、楽しむ
そんな祭りのスタンスは、自分達のお祭りを自分達で運営でき、続けていける秘訣なのではないかと感じました。
【地域の方との交流会】
活動の毎夜活動に、参加した村の人やそれ以外の人が集まる交流会があり、参加させて頂きました。
交流会が行われた場所は「ぼっこてぶくろ」というコミュニティースペース で、
そこは地域の人の「皆で集まれる場所が欲しいよね」という声からつく られた場所です。
時には編み物教室が行われ様々な年代の女性が集まったり、
時には若い人たちが集まって村の将来について話し合いながらゲームをしたり
時には村外の人達も集まって、地域の物を食べながら交流したりなど
地域の様々なつながりをつくる、地域に必要とされている暖かい場所でした。
【猟師の方との交流】
占冠では、地元でとれたシカを地元の工房で解体し、シカ肉にしています。
そこで働いている猟師の会長さんと息子さんとお話させて頂きました。
シカの角から分かるシカの年齢や狩り方、クマと遭遇した時の話などを聞かせて頂きました。
おいしいシカ肉にするためには、頭を狙い、すぐその場で血抜きをし、素早 く工房に運び、
内臓を取り出すことが重要だということを教えて頂きました。
占冠のシカ肉がおいしいと言われるために、他の猟師の方々もその方法をとるようになっているとのこと。
自分達がおいしく頂けるためには、そこに関わる人の努力や信念があることを体感しました。
【占冠ナイト】
占冠での活動終了後、ezorock事務所にて、参加したボランティアが採ったものや占冠の方に頂いた山菜を使い、
活動の報告会を行いました。
活動に参加する前は、山菜をよく知らなかったボランティアが他のボランティアに山菜を説明でき、山菜料理をふるまえるほどになっていました。
【参加したボランティアの声】
山菜採りに興味があって、ほとんど食べた事のなかった山菜を、自分で採ってその場でかじってみたりでき、
わくわくするような感じがありました。
山菜だけではなく、占冠村のことやエゾシカについて何も知らなかったので学ぶことが出来ました。
(北海道武蔵女子短期大学2年 女性)
「しむかっぷ村民山菜市」