【報告】第5回大雪山国立公園旭岳自然保護プロジェクト
コアスタッフのざんです!
9月13~16日、全4日間で行われた
第5回大雪山国立公園旭岳自然保護プロジェクトの報告です。
大学の夏休みということで、普段よりも長い日程でした。
片山(ざん)、山條(じょー)、大竹(たけ)の3人で行いました!
≪13日≫
紅葉がきれいで快晴の下、とても気持ちよく活動を行いました。
【巡回】
紅葉シーズンということで観光客の方が多く、観光に来られた方に道順や時間について説明したり、高山植物や池について説明しました。周りのウラジロナナカマドや足元のチングルマの紅葉を見つつ、去年同時期には見れなかった「エゾオオヤマリンドウ」がきれいに見れました。
【カウンター業務】
旭岳自然保護監視員の方に散策路の状況について観光客に伝える、3分レクチャーについて学びました。10時・13時・16時に行う「定時連絡」という、天気・気温・風速・園地内の視野の項目を麓の旭岳ビジターセンターに報告しました。
≪14日≫
天気が悪く、ロープウェイが昼前まで動かず、姿見の池駅に上がれたのは11時頃でした。
【散策路内の舗装】
散策路内にある階段に、段差が高すぎて歩くのに危ない箇所があるため、そこに新たな段差を作りました。この作業は今までの活動で行ったことはなく、教えてもらいつつ自分たちなりに考えながら、試行錯誤しながら作りました。まず、階段の間に丸太を置き、そのあとに、丸太を固定するための岩を間に挟めるのですが、全体にバランスよく負荷がかかるようにしなければ、壊れてしまうため、なかなか難しく、苦戦しましたが、最後は出来上がりの完成度に、ボランティア一同大満足でした。
【カウンター業務】
雨ということで、散策路内に水たまりの箇所があるので、3分レクチャーで散策路内の状況をお客様に伝え、また、散策を楽しむため・水たまりを避けて植物を踏まないために、レンタル長靴をお薦めし、レンタルを希望する人の貸出を手伝いました。
≪15日≫
この日も天気が悪く、ロープウェイが昼前まで動きませんでした。
【カウンター業務】
今まで何度かこのボランティアの活動に参加していますが、私自身は今回初めて3分レクチャーを行いました。人前で話すのが苦手なため、ものすごく緊張してしまい、伝えないといけないことを忘れてしまったり、早口になってしまうことがありましたが、実際にレクチャーをすることで、巡回するときに、どのようなことを気にして情報収集や声かけをしたらいいのかという、新しいことが発見できました。
≪16日≫
三日連続の荒れ模様でしたが、この日は朝からロープウェイが動いてました。
【巡回】
六合目付近まで、登山道を示すロープの調整をしに行きました。植物のためだけでなく、とても迷いやすい個所のために設置されているこのロープは、今回は、特に調整を行う場所はありませんでしたが、風などでゆるんだりちぎれたりすることがあり確認が必要です。
また、姿見の池にある「愛の鐘」を鳴らすための紐が切れており、危険を避けるため、裏手に片づけました。雨でも散策を楽しむ方は多く、写真撮影をしたり高山植物の説明をしました。
【カウンター業務】
ツアーで来ている団体も多く、レクチャーで道の状況を伝えるとともに紅葉の見どころを伝えました。レンタル長靴を借りる方がとても多く、乾かずに長靴の貸出が間に合わなかったりと、旭岳自然保護監視員の方々の、紅葉シーズンの大変さを知りました。
◆ボランティア感想
・毎年、この時期に咲くチングルマ等を見にたくさんの方が訪れるため、園地内は常に人でいっぱいだった。「すごく道が歩きやすい」「この作業でこの道は快適なのね」などと言われ、すごくうれしかった。(北海道教育大旭川校2年・男性)
・毎度、来る度に風景が変わっていて、その季節に合わせて説明する難しさを知った。去年の今頃に参加した時は、まだ今回咲いていた花も咲いていなかったり、紅葉もはじまっておらず、違う旭岳が見れた。(酪農学園大学3年・男性)
・ギンザンマシコのつがいが見れた!雨が降っても、ツアーの団体が多くいらっしゃるので、レンタル長靴がものすごく忙しかった!(酪農学園大学3年・男性)
(記事:大雪山国立公園自然保護プロジェクト コアスタッフ 片山)