[コミュニティファーム]自分たちで作った大根でビール漬け!!
12月5日(土)、私たちオーガニックファームチームが育てて収穫した大根をビール漬けにしました。
私たちは、11月1日(日)に石狩の畑で収穫した大根を保存するために、環境NGOezorock(以下、ezorock)の代表であるタケシの家の畑に事前に埋めていました。
その際、葉つきのままでは腐ってしまうので、葉を取り除いた状態で土中に埋めるのです。
まずはじめに大根を土の中から堀り起こす作業からです。
私にとって農作業は小さい頃に近所の畑や田んぼで手伝って以来だったので、わくわくしていました!!
いざ、土の中に手をいれてみると土はとても冷たくて手に凍みます。12月の土はこんなに冷たいのかと思いながら土を掘っていくと、大根が見えてきました!
その冷たい土のなかでも大根は新鮮なまましっかり保存されています。今回は5本の大根を掘り起こしビール漬けにすることにしました。この大根がRISING SUN ROCK FESTIVAL 2009 in EZOで出た生ごみから育った、ということを考えると命の循環が感じられてなんとも感慨深い気持ちでした。
そしてezorockの事務所に戻り、いよいよビール漬けに取り掛かります。
材料は、350mlの缶ビール1本、酢 100cc、塩 100g、ザラメ(私たちは普通の甜菜の砂糖を使いました)300g、洋がらし 10g、です。私たちは今回調味料を「国産」にこだわってつくりました。
必要なものは漬けもの樽、重石、ビニール袋、ボウル、落としぶた。
オーガニックファームチームのひかるいわく、漬けもの樽がない場合はジップロックでも作れるとのことなので自宅でも気軽に作れると思います。
さて、なぜビールを使うのか??
そう思う方もいるのではないでしょうか。これは漬けものでいう“ぬか”の役割をビールが果たし、大根を発酵させるためです。また、ビールを使うことで“ぬか”とは少し違った味付けになります。
といっても、発酵の段階でビールの味はほとんど抜けるのでビールの味は食べる際にほのかにするくらいです。
次に作業手順について説明します。
大根はまず長さが半分になるように切り、それをさらに縦に4等分、一本あたり8等分にしました。
なぜこのような細かい切り方をしたのかというと、19日に行われるezorockの忘年会にちょうど間に合わせるためです。
丸々入れれば完成までにたくさん時間がかかり細かく切ればより早く発酵が進みます。
また皮を剥くか剥かないかでも変わりますので、切り方や剥き方によって発酵の進み方には違いが出ます。
次に、材料を漬けもの樽に入れるのですが、まず先に漬けもの樽の中にごみ袋を2重に入れ中身が漏れないようにしました。
そして、大根を並べるのですがここでポイントがあります。
切った大根は樽の中に縦と横を交互に(ちょうどキャンプファイヤーの組み木のように)して敷き詰めるように入れました。これはビールなどがよりいきわたるようにするためです。
そして、材料を混ぜたものを漬けもの樽に入れます。
今回、有機玄米の酢を使ったからか材料を混ぜたものは少ししょっぱい味でした。
最後に、ふたをして重石を置いて密封すれば完成です。
今回初めてビール漬けを作りましたが、作るまではこんなに簡単に作れるとは思っていませんでした。
本当に簡単に作れるんです!!“ぬか”を使わずにビールで漬けものができるというのも初めて知ったので、今回の体験は初めてのことが多く大変勉強になりました。
その初めて作ったビール漬けがどのような味に仕上がっているのかとても楽しみです。
文章:吉田侑矢(ゆうや)