【報告】<2/18-19(土-日)>GREENDAY2023 1日目
2023年2月18‐19日に Hokkaido youth sessions GREENDAY 2023を実施しました!サブタイトルは「せかいを拓く」とし、今年も新型コロナウイルス感染拡大の影響を受け、オンライン上で開催しました。
オンライン開催ということもあり、札幌近郊だけでなく道東や本州など遠隔地からもご参加いただき、2日間でのべ77名が参加しました。
GREENDAY2023の概要や当日の様子を、分科会の写真と共にお届けします。
Hokkaido youth sessions GREENDAY 2023詳細はこちらから(公式Twitterアカウントへ飛びます)
2日目の報告レポートはこちらから
GREENDAY2023 概要
テーマ:「せかいを拓く」
GREENDAY2023のテーマは「せかいを拓く」でした。
2023年に札幌ではG7札幌気候・エネルギー・環境大臣会合の開催が予定されています。それに合わせて、今年のGREENDAYでは世界規模で課題となっている問題に関する分科会を多く行いました。「世界」に注目することで、自分や周囲のことについて考え、新たな「せかい」をともに拓いていきたく、このテーマを設けました。
郵送物
オンライン開催に伴い、事前に申し込みをした参加者に郵送にて資料をお届けしました。
郵送物の中には、GREENDAYの概要やZoomの使い方が書かれたGREENDAY2023オフィシャルパンフレットや、ゲストの方が行っている活動の紹介資料、分科会で使うプロッキーやA4の紙がはいっていました。二日目の朝ごはん企画用の乾燥大根と味噌に驚いた方も多かったのでは。
1日目
オープニングセッション
オープニングでは実行委員からの挨拶に始まり、出身地紹介などを通してoVice(メタバース空間)の機能と、開催内容の確認をしました。その後グループに分かれての自己紹介で交流を深めました。オンラインではありますが、oViceのアイコンが集まっている様子はみんなで参加している様子が感じられるものでした。行ってみたい国や今回GREENDAYに参加した理由、聞いてみたい文化会など、お互いの話を聞くことで話が盛り上がりいいアイスブレイクになったと感じました。
【第一分科会セッション1】水俣の歴史を次の世代に〜日本の公害問題から私たちは何を学ぶか〜
ゲスト:梁取優太氏(認定NPO法人水俣フォーラム)
コーディネーター:崎川哲一(NPO法人ezorock)
水俣市は魚介がたくさんとれる綺麗な港を有する、自然の豊かな街です。その水俣で1930年(公的には1953年)頃から診られるようになったメチル水銀中毒のことを水俣病と呼びます。本セッションでは、水俣病の症状から歴史、水俣市の魅力、水俣フォーラムなどについて認定NPO法人水俣フォーラムの梁取優太氏にご講演頂きました。
水俣病は過去の公害ではなく、今現在になってもなお当時の水質汚染によって症状が表れている病気です。こうした公害問題の発生した背景には日本の経済の発展が関係しており、水俣市以外の町に住む我々も他人事ではないと梁取氏は述べられていました。
【第一分科会セッション2】消費者の立場から社会を変える~日本初!市民風車の取り組みから~
ゲスト:小林ユミ氏(特定非営利活動法人北海道グリーンファンド事務局)
必要なエネルギーを再生可能エネルギーに転換していくという世界的な流れがある中で、住民からの出資により設置される市民風車への取り組みを事例にお話しいただきました。特に後半はエネルギー問題全般についても分かりやすく解説していただき、日本と世界とのギャップや原子力発電や火力発電それぞれの問題、またG7においての日本の立場など参加者の皆さんも考えさせられる内容でした。
【第一分科会セッション3】野外フェスは、どのようにして環境問題と向き合ってきたのか。
ゲスト:濱中聡史氏(NPO法人iPledge 代表理事)
草野竹史(NPO法人ezorock 代表理事)
NPO法人であるiPledgeとezorockはどちらも野外フェスのごみゼロナビゲーションの活動を行っている。今回は、それぞれの代表である濱中聡史さんと草野竹史が対話をしながら、2団体の活動内容やこの活動に関わるようになった経緯、そして変化していく未来にむけての展望についてお話いただいた。どちらの団体もボランティアとして参加するのは主に学生などの若者。セッションに参加した人たちの中にも実際にボランティアとしての活動経験のある人がいるなど、お話を聞きながら自身の活動についても考える時間となったセッションだった。
【第二分科会セッション4】世界と北海道の生物多様性を切り口に、金子先生の人生に触れる
ゲスト:金子正美氏(酪農学園大学教授)
30年ほど前、青年海外協力隊員としてマレーシアに派遣された経験を原点に海外でも生物多様性・環境保全活動の取り組みを行うゲストの金子正美さん。長年の経験から見えてきたことは、その取り組みは世界各地で行われているものの、発展途上国ではそれにより地域住民の生活がさらに貧しくなったり、地域にお金が落ちていないケースがあったとのことです。環境問題に対し、生活・経済を含め地域との両立は疎かにしてはいけないことを考えさせられる内容でした。また環境問題は先進国と発展途上国で状況は全然違うので、環境を含め様々な問題をひとつの視点だけでなく、多面的に見る視点をさらに持つべきだと感じさせるセッションでもありました。
【第二分科会セッション5】ちょっとした仕掛けで、行動が変化していくコツ~最近よく耳にする行動変容”ナッジ”とは?~
ゲスト:宇山生朗氏(北海道行動デザインチーム/総務省地域力創造アドバイザー)
ちょっとした工夫によって、人間の行動変容を促すナッジについてのお話でした。まずはその根拠となる人間心理のお話から。何かを「得たい」というよりも「失いたくない」という感情が強いということや、周囲の行動に大きく左右されていること、直感による行動決定がほとんどであるということなどを確認したあと、ナッジの具体例を見ました。音が鳴る階段で、階段を昇るように促したり、ゴミを捨てると音がなるごみ箱を使ってごみをたくさん捨ててもらおうとするなど、様々な例を紹介していただきました。最後に、ナッジは人々に悪い選択を促すことも可能なため、倫理面に配慮した上で有効活用する必要があるというお話を頂きました。
交流会
乾杯から始まった交流会。飲み物を片手に参加者同士でおしゃべりを楽しみました。分科会エリアでは聞けなかったけど興味のある分科会について、他の参加者と内容を共有することができました。居酒屋エリアでは、お酒を飲みながら楽しい時間を過ごしました。ゲーム部屋ではオンラインゲームでとても盛り上がりました。クイズ大会では、GREENDAYや分科会の内容にちなんだ問題が出され、参加者全員で楽しみながら考えることができました。
2日目の様子はこちらからご覧ください!