【報告|project「NINOMIYA」in栗山】栗山町での薪づくりプロジェクト
石狩市美登位を拠点に、木材の調達・薪割り体験・薪の販売を行っている project「NINOMIYA」。そんな NINOMIYA の薪づくりノウハウを、栗山町にインストールしようとしています。里山整備で出てしまう未利用材を使って、町内外の人を巻き込んで薪づくりを実施することで、持続的な里山整備と人材育成を目指しています。
「豊かな自然を次世代へ残し続けていきたい」という栗山町の思いから始まったこの活動は、10月から11月にかけて計4回実施しました。栗山町での活動の様子をご紹介します。
主な活動内容
①材出し
栗山町での薪づくりには、自然体験の教育フィールドである「ハサンベツ里山」の木材を使います。
里山の中で倒れてしまった材を共同作業でトラックに乗せ、薪割り活動の拠点である「桜山自然の家」へ運びます。
②薪割り
材出しで運んだ材を皆で割ります。
活動の回数を重ねるごとに栗山町の方々も薪割りのコツを掴んでいき、参加者同士で教え合う姿も見られました。自分たちが運んだ材を自らの手で薪に変えていく瞬間は達成感がありますね。
③里山整備
11月には1泊2日での活動も行いました。薪づくりだけでなく、里山保全活動に参加したり栗山町の自然についてお話を伺ったりしました。
~「ハサンベツの日」~
栗山町では、5~11月の第2日曜日を「ハサンベツの日」と称し、町民や賛同者とともに里山保全活動が行われています。2001年のスタートから今年で20年目を迎えた「ハサンベツの日」。私たちも今年最後の活動日に参加し、里山づくりに携わらせていただきました。
この日は、里山を流れる小川の整備をするために、倒れてしまった木や細かい枝を運び出しました。
~オオムラサキと栗山町~
そもそもハサンベツ里山の保全活動が始まったのは、国蝶として知られるオオムラサキの発見がきっかけでした。オオムラサキが今後も生息し続けていけるような自然豊かな環境を後世に残していこうという思いから町民有志の保全活動が始まり、今日まで続いています。
そんな栗山町のシンボルであるオオムラサキをはじめ、栗山町の生き物が多数展示されている「オオムラサキ館」にも行ってきました。
自然豊かな栗山町で
栗山町で長く続いている里山整備の取り組みも、担い手の高齢化や若者の減少によって継続ていくのが少しずつ難しくなってきています。今回、栗山町にproject「NINOMIYA」のモデルをインストールすることになった背景には、町内外の人々と関係を築きながら里山整備から出る未利用材に価値を付けることで、持続的な里山づくりをしていこうという思いがあるのです。
参加したメンバーの感想
4回にわたる栗山町での活動を通して、人の力で自然を守り次世代に残していく、というproject「NINOMIYA」にも通ずる思いを実感しました。
栗山町での薪づくりが里山整備の新たな形のひとつとして、人々を巻き込んでいくような活動になるよう、今後も栗山町との連携を深めていきたいと思いました。
薪割り・材出しなど、NINOMIYAでは様々な活動を実施中。ご参加お待ちしています!
お申し込みはこちらから。
活動の様子はInstagramでもご覧いただけます。
※栗山町のこの事業はサマージャンボ宝くじの収益金を活用して実施しています。