【報告|project「NINOMIYA」】福祉事業所との就労支援連携について
project「NINOMIYA」では2019年から、就労機会として石狩市の特定非営利活動(NPO)法人さんと薪生産を行っています
2019年から石狩市の福祉事業所へ就労機会として、薪割りを実施いただいています。現在は、NPO法人イコロン村さん、NPO法人サムリブさん、NPO法人ジェルメ・まるしぇさんの3つの事業所の方々と一緒に薪の生産活動を行っています。これらの事業所はいずれも、様々な理由から就労を困難とする方々へ向けて就労支援を行っている団体です。
活動拠点で、利用者の皆さんが薪割りをされている際の様子。
この取り組みが始まったきっかけ
はじめは石狩市美登位の活動拠点で、体験活動として薪割りを行っていただいていました。しかし、体験の度にたくさんの利用者さんを連れて活動拠点まで来ていただくのは簡単なことではありません。
「もっと気軽に薪割りを行っていただく方法はないか」と模索したところ、薪割りに必要な備品をお渡しして各団体さんの事業所で薪の生産を行っていただくスタイルになりました。
こうして現在では、各事業所で年間を通して薪の生産事業の一部を担っていただいています。
福祉事業所で実際に使われている備品。
奥から、薪にする玉材、割った薪を入れるコンテナ、手動油圧式薪割り機。
どうして薪割りなのか
就労へのステップや安心する居場所として、福祉事業所を利用される方々の利用目的は一人ひとり違っています。各事業所では、利用者さん一人ひとりのペースに合わせて色々な選択肢が用意されており、薪割りのお仕事も数ある選択肢の中の一つになっています。
薪割りは自分のペースに合わせて、誰でも簡単に行うことができる活動です。
さらに薪は割って終わりではありません。しっかり乾燥させた後、求めている方へ販売されます。自分が行った活動の先に、求めている方がいることは嬉しいことですね。
コンテナの下にパレットを敷くため、コンテナの移動作業を一緒に行った時の様子。
就労機会として当団体が一緒に行っている活動は、薪割り以外にもあります。時にはコンテナ薪の移動作業や、麻紐で薪を束ねる作業なども行っていただいています。薪の生産に関わる作業の多さは選択肢の幅に繋がっています。
薪割りから生まれる交流
活動拠点では、利用者の皆さんとezorockボランティアが一緒に作業することもあります。普段は別々の場所で活動を行っているため、その日は貴重な交流が生まれます。普段のezorockの薪割り活動では同世代が集まることが多いので、この日はボランティアにとっても貴重な一日です。
薪の生産は多様な人々が関わることで成立しています。そのため、年齢や参加する目的は違っても、同じ活動を共有して新たな交流を生むことが出来ています。
今後もproject「NINOMIYA」は薪の生産を通じて各事業所の皆さまと、多様な関わりを生み出していきたいと思っています。
福祉事業所で生産された薪を活動拠点へ運び入れている様子。
(左)福祉事業所の利用者さん(右)ezorockボランティア
project「NINOMIYA」は
子供から大人まで、誰でも簡単に行うことが出来る『薪割り』を通して、たくさんの方々と共に薪の生産活動を行っています。
薪の生産は薪を割るだけでなく、乾燥させ販売に至るまでにたくさんの人の手が必要です。たくさんの人の手をお借りしなければ、project「NINOMIYA」の活動は成り立ちません。多様な人が関わり合い生産された薪は、薪を求めている方々に向けて販売され、その利益の一部は子どもの森林体験活動の資金に当てられています。
project「NINOMIYA」へのお問い合わせは、こちらのお問い合わせフォームにてお願いいたします。
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