【NINOMIYA】地域の森林を利用した研修・教育・暖房のご紹介
NPO法人 ezorock プロジェクト「NINOMIYA」チームでは、森林の課題を解決するために、地域の森林を利用した「薪作り」をツールに「都市部に住む若者と森林を繋げる」活動を行っています。
薪の売上は北海道をフィールドにした、「持続可能な北海道」を形成するための若手人材育成に使われます。
また、「考え行動する力」「コミュニケーション力」など現場でしか得ることのできない学びを体験と共に生み出していきます。
研修・教育として参加する(詳しくはこちら)
木に触れる機会の少ない青年層や初心者でも参加できる薪加工を行っています。小学生から60代までの老若男女が年間500名以上も薪割りに参加しています。
薪割りは作業だからこそ、きちんと「なぜ?」を知ってから行うことが大切。理由が分からなければただの労働。薪割りが「木を使うお手伝い」、「温まるための手作りエネルギー作り」、「森を持つ人、木を育てる人、木を運ぶ人の想いを繋げる作業」という事を理解することで、木に対する価値観や想いも変わってきます。
斧は危険なものですが、ちょっとしたコツで安全に薪割りを行うことができます。たとえば、「斧を振り下ろす時にしゃがむ」なんてこと。もし斧を持つのが難しい年齢であれば、斧ではない道具を使う事で誰でも薪割りを楽しむことが出来るのです。
薪割りに参加している人はみんなが初心者。初めての経験を楽しみ、必死になり、全員で成功・失敗を共有し上達を目指します。そこには上下関係も、年齢差から生まれるジェネレーションギャップもないコミュニケーションが生まれます。
暖房として利用する(詳しくはこちら)
プロジェクト「NINOMIYA」の薪を利用することは3つの良いことがあります。現在10近くの飲食店やゲストハウス、個人の方が「いいこと」に賛同してプロジェクト「NINOMIYA」の薪を利用してくれています。
机上ではないからこそ「現場での実践」や「社会で役立つスキル」が学べる場。プロジェクト「NINOMIYA」の売上げは若者が学び、施超する機会に利用されています。
木の成長には40年~100年という長い時間が必要です。だからこそ、私たちは伐採された木を余すことなく使っていく意識が必要です。地域の森がはぐくんできた木をきちんと使っていくことで、次の森が育っていきます。
NINOMIYAの薪4立米は、発熱量で灯油に換算すると398リットル分(※1)。
この4立米の薪を灯油の代わりに使うと、約0.865tのCO2が削減されることになります(※2)。この量は、例えば、4人家族が自宅でエネルギーを使うことで排出される二酸化炭素の約7.6%にあたり、決して少ない量ではありません。
その他の関わり方
「北海道の森林を次の世代に」
北海道は約70%が森林です。私たちは多くの人が木に触れ、価値に気付くことで、利用が増え、また木が植えられ、育ち、次の世代に引き継がれていくと考えています。その為には個人、企業、行政、団体など様々な方の参加、協力が必要です。
木を寄付する
▶様々な場所で出てしまう未利用材を有効活用する
※伐倒等は出来ませんのでご注意ください。
プロジェクト「NINOMIYA」の話を聞いてみる
▶講師・講演依頼
自分の住んでいる地域でプロジェクト「NINOMIYA」のモデルを実践してみる
▶プロジェクト「NINOMIYA」に賛同し、協働をしたいと考えている方には実施方法等をお教えします
プロジェクト「NINOMIYA」の活動に賛同し、資材や資金的な援助をする
▶斧、チェンソー、ナタなどの薪割り用資材
▶コンテナ、ブルーシート、トラクターなどの農業資材
▶移動等に必要となる車両
▶移動等にかかる資金
その他、使えそうなもので眠っているものがあればご連絡ください
お問い合わせ
冊子
上記の情報を記載している冊子を配布しております。
こちらの資料を使用、複写等したい場合は無断転載及び複製等の行為はご遠慮ください。
※この冊子は平成27年度 環境省補助事業「地域活動支援・連携促進事業」において作成しました。
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【参考】
※1)樹種をカラマツと想定し、J-VER方法論E007を参考に算定。
1000リットルの灯油は薪に換算すると、10.033㎥(=36.7GJ/kl(灯油)÷(0.404dry-ton/㎥(カラマツ容積密度)×0.6(隙間補正係数)×20.6GJ/dry-ton(カラマツ発熱量)×(0.63(薪ストーブ効率)/0.86(灯油ストーブ効率)))。
4㎥の薪を灯油に換算すると約398リットル(=1000リットル÷10.033㎥×4㎥)
※2)398リットルの灯油を燃やすと排出される二酸化炭素は0.991tCO2(=2.49tCO2/kl(灯油の排出係数)×398リットル/1000リットル)。木を燃やして排出される二酸化炭素はゼロとみなす(カーボンニュートラル)ため、灯油を使わなかった分だけが削減される。一方で4㎥の薪を加工するために車の移動等により新たに排出される二酸化炭素があるため、この排出量0.126tCO2(2013年度算定値)を差し引くと、0.865tCO2。
※3)2012年度北海道発表値から、北海道一人あたりの二酸化炭素排出量は11.9tCO2。民生家庭部門からの排出割合23.6%で按分すると、一人当たり約2.81tCO2。4人家族では11.24 tCO2。排出量に占める削減割合は、約7.69%(0.865 tCO2÷11.24 tCO2×100)
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