【連載|対談】ezorockers KAZUMA YAGI~自分の原体験に出会い直して言語化する体験をした
ezorockの『人』に着目したコラム第25回目は、学生時代の活動をきっかけに、大学4年生の時に苫小牧市地域おこし協力隊に着任し、現在もNPO法人いぶり自然学校で活動しているキングです。ezorock20年を振り返る特別企画の第三弾として、活動中のターニングポイントや思い出に残っている名言を聞きました。学生時代から一緒に活動しているななこからのインタビューです。
PICK UP
✔ リーダーやりたがってるやろって言われて
✔ しっかり活動していた期間は意外と短い
✔ 原体験出会い直して言語化するような体験
✔ お前変だよなって言われて、喜んじゃうやつが長くいる
✔ 誰も端的にぐさっと怒ってくれない
PROFILE
名前:八木一馬(やぎかずま)
あだ名:キング
所属:NPO法人いぶり自然学校
出身地:北海道網走市
特徴:20年前は5歳。網走で友だちと遊んでいた。
名前:高橋苗七子(たかはしななこ)
あだ名:ななこ
所属:社会人(元NPO法人ezorock事務局)
出身地:北海道旭川市
特徴:20年前は13歳。休みの日は野球をしていた。
リーダーやりたがってるやろって言われて
な:キングはどうしてezorockに来たの?
キ:2016年秋くらいに大学の先輩に連れてこられて関わり始めた。最初は薪割りばっかり行ってたんだよね。「これが薪割りか、楽しいなー」って。そこから、元々自然体験に興味があったから、(石狩体験キッズ)チポロのミーティングに参加し始めた。
キングの活動に関わり始めるきっかけや学生時代の想いについてはこちら
キ:チポロに参加し初めて、面白そうだと思って続けようとしたら、それまで活動していたメンバーが「私たちもう大学4年生だから来年からコアスタッフはやりません」みたいなこと言って。おぉ、まじかってなって。で、同期のメンバーと飲みに行ってる時に、リーダーどうする?って話をしてて。
な:同期メンバーふたりだったよね。
キ:そうそう。で、その同期に「あんたリーダーやりたがってるやろ。口ではやりたくなさそうなこと言ってるけど、めちゃくちゃやりたさそうだよ」って言われて。「あぁそうなんだ」って。じゃあやるかって思った記憶がある。それがリーダーをやるってなった時のターニングポイント的なやつだと思う。
な:確かに、自分からやるって言わないタイプだもんね。
キ:そう、絶対にね(笑)
しっかり活動していた期間は意外と短い
キ:リーダーをやる春くらいに、奇跡的に2つ下の学年のメンバーがどばーって入ってきてくれて、ラッキーだったな。そして1年活動してたら、ぽんっていぶり(自然学校*)に来ちゃった感じ。
な:地域おこし協力隊でね。そして、移住して3年が経って、今年が4年目だ。
キ:そう。
な:激動だね。キングはezorockでの活動が長いと思ってたけど。
キ:いや、実はめっちゃ短いんだよ。しっかり活動していたのは、ほぼ1年。3年生の最後の3,4か月は、地域おこし協力隊になるために免許取らなきゃとか色々バタバタしてたから何もやってなかったし。だから本当に1年くらい。
*苫小牧を拠点とするNPO法人いぶり自然学校のこと。自然体験活動などを展開し、ezorockとも連携している。
原体験に出会い直して言語化するような体験
な:ふくしまキッズが終わって、その後に何をするかっていうところからだったから、メンバーそれぞれがどういう背景を持っていて何をしたいの?ってことをみんなで話してたよね。
キ:今考えたらさ、それぞれの原体験なんてあまりにもぐちゃぐちゃすぎてさ。ひとつに落とし込もうとしてたのが奇跡だよね(笑)。でも、落としどころを探してた。
な:共通点を探そうとしてたよね(笑)
キ:そうだね。あそこまで自分の原体験を言語化する機会は、ああいう場じゃなきゃ無かったね。今、そういうことがめちゃくちゃ役に立ってる気がする。特に今みたいな仕事(自然体験に関わる仕事)していると、子どもの頃何していたのか、どう育ってきたのかっていう話をよく聞かれるし。大切なのは、大学生になってから自分の原体験に出会い直して。それを言語化するような体験が、すごく今の仕事に繋がってる。それは間違いなくezorockで過ごした時間なんだよね。
な:出会い直して、そっちに寄っていってるわけだよね。自分で。
お前変だよなって言われて、喜んじゃうやつが長くいる
な:ターニングポイントや覚えている名言はありますか?
キ:名言で言うと。タケシ(ezorock代表草野竹史)に言われたことですごく覚えているのがふたつくらいある。ひとつは、ezorockに入ってすぐくらいの時に「お前変だよなって言われて、喜んじゃう奴がだいたいezorockに長くいる。お前は喜んでたぞ」って言われたこと。なんとその5年後に、今僕の師匠のような方がいるんですけど、その人も全く同じことを言ってて。
お前変だよなって言われて、喜んじゃうやつが長くいる
キ:あと何だろうな。タケシと一緒に何かをやったことってほぼないんだけど。でもなんだかんだで言われた言葉を凄く覚えてるのはタケシからの言葉。ターニングポイントなんだな。
な:確かに、私もいっぱいあるな。個人的にぐさっときた言葉だったりさ。誰も、端的にぐさっと怒ってくれないじゃん。それをタケシは結構やってくれて、その時は傷つくけどずーっとそれが残ってて。傷つくのって本当のことを言われているからじゃん。自分が見なかった部分を見せてくれる。怒るっていうより、フィードバックをくれるっていう感じだけど。
キ:俺は、ezorockにいたのが短かったからなのか、タケシに怒られたことほぼないんだよね(笑)。寂しく思ってる。
な:確かにね。1年だもんね。
おまけ
キ:ななこに言われた言葉で覚えてるのあるよ。なんかね、何でななこがそれを言ったのかわからないんだけど、大学3年生の夏くらいかな。ななことふたりで飲みに行ってて。
な:飲みにいったの?
キ:そう、飲みに行ってて話してて「キングはさ、営業の仕事したらいいんじゃない?」って言われた。
な:なんでそんなこと言ったんだろう(笑)
キ:わかんない。
な:自分もしたことないのに。
最後まで読んで頂きありがとうございました。
今後も、ezorock20年を振り返る特別企画を連載していきます。
次回も楽しみにお待ち下さい。
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