【連載|対談】ezorockers SHINNOSUKE TANAKA~人付き合いなんてめんどくさいって思ってた~
ezorockの『人』に着目したコラム第23回目は、遠方からほぼフルリモートで「179リレーションズ」で活動するしんちゃんです。ezorock20年を振り返る特別企画の第一弾として、活動中のターニングポイントと自身の変化について聞きました。一見寡黙ですが、熱い想いを持つしんちゃんの姿が垣間見えます。
PICK UP
✔ 最初の方はいろんなミーティングに参加してた
✔ オンラインだからずっと長ーくいるのかもしれない
✔ 関われるところまで関わり続けようかなって思い始めた
✔ 「何でこの活動病みつきになってんの?」って
✔ 初めて近い感じで、受け入れられてるんじゃないかな
PROFILE
名前:田中慎之介(たなかしんのすけ)
あだ名:しん(ちゃん)
所属:北見工業大学
ezo所属:179リレーションズ
出身地:北海道室蘭市
特徴:20年前は3歳。記憶はない。
名前:草野竹史(くさのたけし)
あだ名:タケシ
所属:ezorock
出身地:北海道札幌市
特徴:20年前は22歳。GEOでバイトしてた。
最初の方はいろんなミーティングに参加してた
タ:一番最初は何年の時?二号(同じ大学のezoorockメンバー)から誘われてでしょ?
し:2019年のRSR(RISING SUN ROCK FESTIVAL)です。
タ:あー、じゃぁ初日中止になった年か。あの時にボランティア参加者で現場にいたんだ。
し:いました。
タ:じゃぁ、その時のきっかけから今日に至るまでのダイジェストで、しんちゃんとezorockの接点みたいなところをまず話してもらえたらいいと思うんだけど。
し:RSRが8月半ばにあって、9月の第2週あたりに厚真の滞在に1週間参加して。で、その後に10月末か11月に標津でのプログラムに行きました。で、2020年の6月あたりにオンラインの標津ナイトがあって、その後あたりに「ミーティングやってるんだけど参加しない?」って連絡が来て、じゃあ参加しよっかで7月から参加し出した。最初の方は何やってるかわからないから、いろんなミーティングに参加して。
タ:してたね。そのイメージはある。
し:その後、9月にまた厚真長期滞在プログラムに行った。今年度は、厚真にEZDOME建て行ったり、農家さんのお手伝いに行ってって感じですね。
タ:なるほど、だんだん思い出してきた。
オンラインだからずっと長ーくいるのかもしれない
タ:しんってさ、ずっとオンラインじゃん。遠くにいるはずなんだけど、距離感じないよね。どんな気分なの?オンラインでずっと参加し続けて、現場のときにぽっと出るスタイルってさ。今までなかったパターンなんだよね。
し:自分自身、そんなに活動的な人間じゃないから、行きたくなった時に行くって言うのが合ってるし。逆にオンラインだからずっと長ーくいるのかもしれない。
タ:なんか面白い扉を開けたなって感じがしててさ。ぶっちゃけ人込みとか密な関係性とか必要だし、嫌いじゃないけど、ずっといるのは辛くなっちゃうって感じでしょ。俺も結構そういうとこあるから。あっさりしてる方がいい時もあるよね。
し:そうですね。
タ:そういう意味ではコロナの影響によって、ミーティングが全部オンラインになったっていうのは、直接的じゃないかもしれないけど大きなターニングポイントだよね。
関われるところまで関わり続けようかなって思い始めた
タ:そんな中で、しんの中であそこは転換期だったなって思うところが何回かあると思うんだけどさ。どのへんですかね?
し:思いつくのは今のところふたつあって。ひとつは、初めて標津町に行った時。二号さんとかゆーみん(179リレーションズで活動するezorockメンバー)とかは、標津の人にそれまでの活動で何回か会ってる状態で、自分だけ初めての人間って状態でした。で、標津の人たちとの関係を見てて、長く関わってるとこういう風になるのかなって思った。それまで、あんまり長く人付き合いしてることがなかったのもあって、長くなればなるほどめんどくさいってイメージしかなくて。
タ:わかるわかる(笑)
し:その時に、正直距離は遠いし行きにくいけど、そういう関係ができるんだなってことを目の前で見た気がして、なんかいいなぁって。そのあたりで、関われるところまで関わり続けようかなって思い始めたんだと思う。たぶんその時は言葉になってないけど、感覚的にはそんな感じ。
タ:興味深いね。それまで人付き合いなんてめんどくさいなって思ってたのがさ、それが悪くない部分もあるかもって思えちゃったんだね。
し:そうですね、たぶん、学校とかだとクラス分けとかも決められてるし、関わりたくなくても関わらなきゃいけないっていう義務感があって。標津で、初めて関わりたくて関わりにいったみたいなのもあったりするのかもしれない。
タ:そっか、それまでは誰かに勝手に塊を作られてきた中で、自分からいったって変化したところがあったんだな。それは大きな変化だよね。自分から選択し始めていくって、人生の中でも珍しい動きなんでしょ?
し:かなり。状況とか関係なく踏み出したのはたぶんそれが一発目だったかもしれない。
「何でこの活動病みつきになってんの?」って
し:ふたつ目は、厚真長期滞在プログラムの2回目。教育大函館校の齋藤先生に「何でこの活動病みつきになってんの?」って言われて。その時は答えられなくて、何でなんだろうっていうことをずっと探し続けるのが、そこから始まったかなと。たぶん一番大きいところはそこかなと。
タ:なるほど、標津での変化を第一ステップとしたら、それは第二ステップみたいなことになるんだな。そもそもを問いかけるって感じでしょ。詳しく聞きたいな。
し:その時に答えられたなかったっていうのが自分の中では大きくて。ずっと探している感じ。たぶん答えられなかった悔しさもあり、知らなかった自分にも気づけてって感じなのかな。
タ:もし、今それを言われたら何て答えるの?
し:それもまだわかんない。
タ:いまだにふとしたときに自分に刺さっていく感じ?
し:そう。
タ:あー、あるよねそういう質問。ずっと答え出ないから、反芻するっていうか、気が付いたら考えてたりする感じか。長い旅に出始めちゃった感じですね。ようこそ、この世界へって感じだね(笑)
初めて近い感じで、受け入れられてるんじゃないかな
タ:ezorockに関わる意味とか、そこから自分が気が付けば得てるものとか求めてるものがあると思うんだけど、しんにとってそれはどういうことだと思いますか?
し:初めて近い感じで、受け入られてるんじゃないかなっていうか感じなのかもしれない。厚真の堀田さん(滞在プログラムでお世話になっている農家)から「何かあればいつでも来て」って言われてたり、たまーにふらっと顔出した時に名前呼んでもらえたりというのもあるし。今までそういうのなかった。
タ:なるほどなぁ。しんの人生が見え隠れするところが非常にいいというか刺さるよね。だいぶ心に残る。じゃぁ、最後に一言どうぞ。
し:こういう感じで聞かれるのは、あんまり今までなかったし、(関わり始めて)2年以上経って話せるようになったのは、自分の中でもでかいなっていうのはあります。最初全然しゃべんなかったっすもんね。
タ:(笑)
し:しゃべってみてまた、あぁこんなこと思ってたんだってことがあったりして、いい時間だったと思います。ありがとうございました。
おまけ
タ:二号(しんちゃんにezorockの活動を紹介した大学の先輩)ってさ、こいつはそういう可能性があるかもしれないってよんで声かけてたのかな?どういうことなんだろうね?(笑)
し:最初、直接僕に来たわけじゃなくて。
タ:あぁ、そっか。知り合いだったわけじゃないんだっけ。
し:そうです、知り合いじゃないって言ったらあれですけど(笑)僕の研究室の先輩をRSRに誘いに来てたところに、出くわしたというか。で、突発的に何かを思ったのか、まぁどうせ夏休みっていっても引きこもってんだろうから、思い出作りにでも行こうかっていって始まった。
タ:なるほどなー、面白い話だな。
最後まで読んで頂きありがとうございました。
今後も、ezorock20年を振り返る特別企画を連載していきます。
次回も楽しみにお待ち下さい。
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