【連載|対談】ezorockers YUTO TAMURA ~たむたむが心動かされた日々~
ezorockの『人』に着目したコラム12回目。
今回は、大学生になってからの人との繋がりで、たくさんの心動かす瞬間に出会った『たむたむ』の登場です。東京から北海道に来て、人生を変えるような出会いがたくさんあったようです。活動時の写真とともに、どうぞ、ご覧下さい。
ー PICK UP ー
✔ そう、俺嫌なやつだったんですよ笑。
✔ 「こんな世界があるんだぁ!」って感じで、毎日が驚きで
✔ ここで何もしなかったらダメだって思って
✔ 色んな人に出会って、心が動く機会があって
✔ ezorockみたいなとこ、探したんですけど、ないんですよね
✔ 俺もホーム感は変える気がないよ
✔ おまけ ~中学高校時代のたむたむ少年~
田村祐斗(たむら ゆうと)
あだ名 :たむたむ
所属 :酪農学園大学獣医学類6年
ezo所属 :石狩体験キッズ「チポロ」、POROCLE
出身地 :神奈川県横浜市
特徴 :鶴瓶さんに似ている
草野竹史(くさの たけし)
あだ名 :タケシ
所属 :NPO法人 ezorock
出身 :札幌生まれ
特徴 :意外とお腹が出ている
そう、俺嫌なやつだったんですよ笑
草:最初から獣医になりたかったの?
た:いや、違います。ずーっと医者になりたかったんです。で、2年間浪人してました。それで、予備校で女の子がいる環境になって、1年目は勉強が手につかなくて笑。
草:笑。2年目は勉強したの?
た:かなりしましたね。親に進路考えろとも言われて、で、獣医も目指しました。本当は酪農学園は聞いたことないし嫌だなって思いながら北海道来て、最初自分は「早・慶・上智・東大しかだめだ。」みたいな超学力差別人間だったんですよ。でも、信じられないくらい大学でいい友達に恵まれて…
草:お前全然そんな風に見えないな。嫌なやつだったんだな。
た:そう、俺嫌なやつだったんですよ笑。
草:爆笑
た:周りはチヤホヤしてくれるんですよ。親、友だちだとかは、お前なら東大も行けるって言ってくれてて。でも、医大に2年かかっても行けなくて。
草:じゃあ、医者になりたかったかは微妙なところなの?
た:いや、かなりなりたかったですね。中学校の時にDr.コトー診療所のドラマにはまってしまって人の役に立つ仕事に就きたいって思って目指しました。
草:笑 お前アニメのキャラクターで出てきそうなやつだよね笑笑
「こんな世界があるんだぁ!」って感じで、毎日が驚きで
た:本っ当に信じられない位、大学で友だちに恵まれて。自分は都会で育っていて、大学に
行って、実家が酪農家や農家っていう人たちに初めて出会いました。自分は動物にも触ったことなくて。「こんな世界があるんだぁ!」って感じで、毎日が驚きで。それまでの自分は部活(テニス部)・勉強…あと習い事でピアノをやってるくらいで。
草:じゃあ、かなり色んな価値観に出会ったんでしょ。
た:大学でいろんな人に出会ったのが大きかったですね。酪農学園に来てなかったらこうはなってなかったですね。
草:あそこの大学は独特だよ。いる人とかも、協調性をもちつつ、わが道を行くみたいな。色んな人たち集まってる感じだよね。もう来年卒業でしょ。どうするの?
た:まだ分からないっす。でも、一応内定は1個もらってます。獣医はやりたいですけど、まだどこでとかも決まってないです。
ここで何もしなかったらダメだって思って
草:じゃあ、そろそろせっかくだからezorockとの出会いも聞こうか。
た:ezorockにちゃんと入ったのは4年の春だったのかな。20才の時に震災があって、実家でライフラインも途切れる経験をして。で、親戚も福島にいたりして。浪人の時は本当に沈んで、「自分は本当にクズで、生きている価値があるのだろうか」位に思っていたんで、ここで何もしなかったらダメだって思って。震災があってすぐは何もできないのがつらかったけど、大学1、2年生の夏休みに大学のプロジェクトで震災のボランティアに行った。だけど、大学のボランティア派遣は、2年目で終わっちゃって。そのあと、冬の何もないなって時にezorockの活動に参加して、出会ったのがわっきーとか、ペニーとかたけ、きっぺ、あやこ。あと、こんちゃんもカメラマンでいましたね。そこで、また、大学とは違う面白い世界に出会っちゃった。良くあの短時間で仲良くなるなと。その時は5日間くらいしかいなかった。その時は彼女もいないし、クリスマスに何かする口実がほしかったのもあって笑
草:ただ家にいるほど辛いことはないよね笑。まぁ、すごい人間らしい話だよね。
た:そぉ、俺本当に人間らしいんですよ笑
↑わっきー、たむたむ、もんじぃと一緒に。ボランティア活動の本部にて。
色んな人に出会って、心が動く機会があって
草:なんか、現場で印象に残ってることとかある?
た:クリスマスしのげれば良いと思っていたんで、皆より先に帰ることにしてて。それで、僕を送り出す時に「お前との別れは相撲だ」って笑。わっきーとか笑。あと、駅までそりで送ってもらったのが本っ当にうれしくて(興奮。あれ、本当に忘れられなくて。
草:お前泣きそうじゃん。
た:で、その後は、僕3年生になって、仲良かった子に誘われて肉牛研究会※1に打ち込んでて。落ち着いた頃に、4年生の1月にGREENDAY※2に出たんですよ。たまたま暇だったんで。そこで、わっきー、ぺにー、ぽっぽ、あやこに会って、全然コアが足りないと、やらないかと言われ。あぁ、まだ覚えてくれていたんだと。感動しちゃって笑。2014年にコアスタッフになりました。僕、感動しちゃうとそっちに行っちゃんうんですよ笑
草:ちなみに、団体名の入っている『rock』には心を動かすという意味もあるんだよ。
た:完全にrockされちゃいましたね笑。ezorockに来てる理由も『感動』かも知れないですね。色んな人に出会って、心が動く機会があって、自分は変わりましたね。
ezorockみたいなとこ、探したんですけど、ないんですよね
草:これからどういう人生を生きたいとかある?
た:毎日新しい発見があったり、楽しいって思える人生が良いですね。あと、自分が必要とされる道を険しくても選びたいなって思います。
草:ちなみに、険しい道を選ぶのはリーダー体質って言われてるよ。
た:そういう部分はあるかも知れないですね。あと、先を考えると不安なこともあって。ezorockは旅立って行くメンバーに対して、どういうスタンスでいてくれるのかなっていう。
草:それぞれのライフスタイルの中で、悩んじゃったなぁって時に相談を受けられるような場所ではありたいよね。でも、それは第一ステップなのさ。あとはここで活動して、仕事を始めた皆は色んな技術・知識を身に付けるじゃない。だから、一緒に仕事をしたい。それが、俺のezorockセカンド構想。
た:とにかく俺さびしくて笑。好きなんですよね、ezorock笑。将来も色んな人と出会うと思うとわくわくするんですけど、でも、やっぱりezorockの人たちと会えなくなるのは、さびしいですよね。ezorockみたいなとこ、探したんですけど、ないんですよね。
草:ないみたいだね。普通同じような人が集まるけど、うち多ジャンルなんだよね笑
俺もホーム感は変える気がないよ
草:じゃあ、最後に一言お願いします。
た:やっぱり、忘れられない存在でありたいと思う。ezorockに入ってからも良い意味で自分がどんどん変わっていった。ezorockはそういう場所であってほしいし、自分も成長し続けたい。
草:皆数年とか経って事務所来るんだけど、第一声「変わらないよねー」って言われる。ここすすきのだから、結構皆来る機会があるんだよね。俺もホーム感は変える気がないよ。
た:それ聞いて安心しました。大好きなezorockであり続けて欲しいですね。
おまけ ~中学高校までのたむたむ少年~
草:頭良いんでしょ?
た:分からないですねそれは、でも、そう言われちゃいますね。高校で2番の時もありました。
草:それも、すげー頭悪い学校っていうわけじゃないしょ?でもさぁ、浜っこ感ゼロだね。どっちかっていうと田舎っぽい感じだよね笑
た:いや、僕シティボーイですよ。
草:あのね、自分のことシティボーイっていうシティボーイいないから笑
た:中高が世田谷区三軒茶屋です。
草:随分すごいとこにいたね。
た:中高6年間男子校です。でも女子高とか他校の学園祭にナンパしに行ったりもしてました。
草:お前、そんなことしてたの!?ちょっとさ、お前ぽっちゃりしてんじゃん。ずっとそうなの?
た:いや、今より、15kgくらいやせてましたね。今85、86kg位です笑。当時は自分から行かないと何もないから、ナンパ行って、打率は4打数2安打位でしたね。
草:まだそれは、代打だな!
※1:肉牛研究会とは、牛の誕生から肉の出荷まで全て学生の手で、牛の飼育を行う酪農学園伝統の日本で唯一のサークルである。
※2:GREENDAYとは道内の青年層が集まり、ディスカッション、スキルアップ講座等を通して、”これから”の北海道を考える2日間。詳しくはfacebook 『Hokkaido youth sessions 「GREENDAY」』で検索!
最後まで読んで頂きありがとうございました。
これからもezorocker達を紹介していきますので、お楽しみに!
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