【連載|Earthcare】じゃがいもで伝える”見える循環”~オーガニックじゃがいもの配布~
コラム第5回目は、「オーガニックじゃがいもの配布」についてお伝えします。
今ではすっかりRSRでおなじみとなったオーガニックじゃがいもの配布。
今回は「なぜRSRでじゃがいもを配るのか」「活動を通して伝えていることは何か」をご紹介します。
なぜRSRでじゃがいもを配る?
RSRで配るじゃがいもは、あるものを堆肥にしてできています。
それは、「昨年のRSRで出た生ごみ」です。
RSRでは毎年20t近くもの生ごみが出ます。
出店で買ったものの食べ残し、バーベキューで残った食材などなど・・・
それらの中には、まだ食べられる部分が残っているものも多くあります。
そこで、
①昨年出た生ごみをすべて堆肥にし、
②その堆肥でじゃがいもを育て、
③翌年のRSRで来場者に食べてもらう
この食材の”見える循環”を通して、来場者に「食資源の大切さ」や
「リサイクルで循環させられること」、「地産地消」を伝えるのがこの活動です。
じゃがいもの「おいしい!」を通して、食資源の大切さを伝える
活動では、まずボランティアが集まってきた来場者に
RSRで出る生ごみや堆肥の説明をします。
会場に堆肥の現物を用意し、普段間近で見る機会のない堆肥を、
来場者に触ったり匂いでかいでもらったりします。
(ちなみに堆肥は1年経つと全く匂いがしなくなります)
そして、RSRで出た生ごみがじゃがいもになって
またRSRへ戻ってくる過程をパネルや紙芝居などで説明します。
家族連れの来場者が多く集まるこの活動、
子どもたちも興味シンシンで聞いてくれます。
”見える循環”の説明が終わったら、いよいよ「いただきます」の時間です。
「いただきます」は食べものの命をいただくことに感謝する言葉。
ボランティア・来場者全員で手を合わせて「いただきます」をし、
じゃがいもをほおばります。
じゃがいもは石狩市内の畑で、化学肥料や農薬を使わずに
育てたものです。その味は格別!ただ蒸かしたり焼いたりしただけなのに、
甘くてほくほくでとてもおいしいのです。
そんなおいしいじゃがいもを味わいながら、
「限りある食資源を循環させていくことの大切さ」を感じて
もらうひとときを提供しています。
終わりに
堆肥化する牧場も、じゃがいもを育てる畑も、そしてRSRも
この活動に関わることはすべて石狩市内で行われ、
小さな地域の中で循環が完結しているのもこの活動の特徴です。
なお、畑の作業は秋まで続きます!
ぜひあなたも、石狩でまわる小さな循環に参加してみませんか?
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