【報告】<2/19-20(土-日)>GREENDAY2022 2日目

2022年2月20‐21日に Hokkaido youth sessions GREENDAY 2022を実施しました!サブタイトルは「開拓」とし、今年も新型コロナウイルス感染拡大の影響を受け、オンライン上で開催しました。
オンライン開催ということもあり、札幌近郊だけでなく道東や本州など遠隔地からもご参加いただき、2日間でのべ134名が参加しました。

GREENDAY2022の概要や当日の様子を、分科会の写真と共にお届けします。
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2日目

【朝ごはん企画】~しいたけ味噌汁を飲みながら厚真の原木栽培しいたけを知る~

ゲスト:堀田祐美子さん(しいたけ栽培・加工販売/株式会社たのしい)

 流通しているしいたけの92%は菌床栽培。原木栽培は9割が原木を運ぶ重労働。菌床では3か月で収穫できるが、原木だと半年以上かかります。それでも原木栽培にこだわりを持って作る理由は、厚真町で栽培しているという所にありました。特用林産物のしいたけは手作業での栽培過程がほとんどで、農産物よりもお手伝いしてもらえる幅が広がり、ボランティアを受け入れられる部分が広いそう。堀田さんは、3年前の胆振東部地震で震源となった時、前向きな気持ちの大切さに気付き、株式会社たのしいを立ち上げられました。時間をかけて、厚真の豊かな土壌で育ったミズナラの原木からじっくり育った乾燥しいたけ入りの味噌汁は、甘みやうまみが凝縮されていて、GD2日目の朝をほっこり温めてくれました。

 

 

 

 

 

【第三分科会セッション7】セクシャル・マイノリティの居場所を作る

ゲスト:中谷衣里氏(NPO法人北海道レインボー・リソースセンターL-Port 代表理事)

 ゲストの中谷さんがなぜセクシャルマイノリティの支援に関わるのかを、ご自身の原体験を基にお話しいただきました。その中で「結婚の自由をすべての人に訴訟」の話題が上がり、LGBTの当事者でもある中谷さんが訴訟を起こした経緯や、「当事者同士が結婚したいのにできない、その影響で何が大変なのか」を、具体的な事例と共に知ることができました。今回のお話を通して、「個人の問題が実は社会の問題だったりする」「自分がおかしいと思っていることはオープンに発信していくことの大切さ」などを参加者全員が認識できました。

【第三分科会セッション8】 好きな未来を描いて最初の一歩を

ゲスト:
環境活動家/モデル 小野 りりあん 氏
Fridays For Future Sapporo わかな&えんたそ

 環境活動家でモデルの小野りりあんさん、Fridays For Future Sapporoのわかなさん・えんたそさんと一緒に、それぞれの「好きな未来」について語り合いました。最初にゲストのお三方の環境活動についてなどお聞きしました。その後は環境問題に限らず、参加者が望む未来について、Whta(どんな未来)、Why(どうしてその未来になってほしいのか)、How(その未来のためにすること)を数人に分かれて語り合いました。自分を愛することや人とのつながりを大切にするなどの意見があり、それらに正解はなくても自分らしく生きられる社会のための第一歩を見つける時間となりました。

 

 

 

 

 

【第三分科会セッション9】「コロナのとき、どうしてた?」若者のチャレンジとともにコロナを振り返る

ゲスト:
SIT Band OB・OG(札幌国際情報高校 吹奏楽部)
NPO法人ezorock コロナ調査チーム
NPO法人みなと計画 EBETSUtoユースチーム

 国際情報高校吹奏楽部のみなさんには、コロナ禍での部活動についてお話していただきました。こんな状況でも頑張りたいことを貫いて得ることができたものの大きさ、その過程の重要さを実感できたとお話されていました。EBETSUtoのさのさんには、多くの大学がある江別での学生主体の取り組みについて紹介いただきました。学生のやってみたいを全力で自由に挑戦する楽しさについて話し合いました。ezorockコロナ調査チームからは、コロナ禍での学生生活について発表していただきました。実際に学生へ調査したことにより、コロナ禍で不安や寂しいといった声があるとともに、「自分の時間がもてた」」などのプラスの感想をもつ学生もいることが分かりました。

【第四分科会セッション10】 一筋のこの道を遺したい!甦る、増毛山道

ゲスト:
NPO法人増毛山道の会
伊達淳信 副会長
荒田孝司 副会長
小杉忠利 事務局長

 NPO法人増毛山道の会のお三方が、たくさんの写真を見せながらお話してくださいました。笹に覆われてしまった山道を10年かけて復元し、一度地図から消えた道が再び地図に乗るようになったというロマンあるお話に感動しました。航空写真を見て山道の位置を把握し、笹を刈って山道を復元したそうです。現在増毛山道は、地元の学生の体験学習や増毛山道の会によるツアーで利用されています。山道の整備に地元の若者がもっと関わってほしいとおっしゃっていました。お三方の増毛山道開通への熱意と山道への愛情を感じ、私も熱中して打ち込めるものを見つけたいと感じたプログラムでした。

 

 

 

 

 

【第四分科会セッション11】 シン・半農主義〜里山で動物の群れと暮らすあり方〜

ゲスト:
八木一馬(ユースファームプロジェクト)
フォレスター 大竹将太(沼田町まるごと自然体験プロジェクト)
羊飼い 皆川公信(積丹しおかぜ羊)
コーディネーター:NPO法人みなと計画 深井咲良

 ユースファームプロジェクトの八木一馬さん、フォレスターの大竹将太さん、羊飼いの皆川公信さんに、里山で動物と暮らすあり方についてお話していただきました。前半では北海道の開拓時代の開拓者の話を通して、現代における仕事や暮らしに確実となる保証がない私たちには、開拓者と重なるものがあることを知りました。後半は森で暮らしや羊を飼いことを続けていくことで広がる地域のコミュニティの話を通じて、現代での地域の中で生きていくとはどういうことなのかを考えることができました。

 

【第四分科会セッション12】 たまには、ezorockについて熱く語ってみてもいいんじゃないか

コーディネーター:草野竹史(NPO法人ezorock 代表理事)

最初にezorockができたきっかけで、関わり続けているRising Sun Rock festivalの20年を振り返る動画を見ました。その後、参加者で話し合いましたが、ezorockとはなんなのか結局よくわからないという結果になりました。コーディネーターの草野竹史の総括では、ezorockを例えるとゲーム機の本体で、活動を行う各プロジェクトはゲーム機本体に挿入するソフトの機能を持っているということでした。

クロージングセッション

 スライドを用いて各セッションの振り返りを行った後、ブレイクアウトセッションに分かれて参加した分科会の感想や一番印象に残ったこと、2日間を通しての気持ちの変化などを共有しました。その後紙に「開拓」の言葉を使った今後の目標を書いてもらい、再度ブレイクアウトセッションに分かれて一人一人が宣言する時間をとりました。参加者全員が自分自身の変化や目標などを語り合い、本イベントの締めとして非常に有意義なセッションとなりました。

 

 

 

 

実行委員の声

私は今回が初めてのGREENDAY参加でした。当日まで、オープニングセッションの司会や分科会の運営のためにたくさんの準備をしてきました。当日はその準備の成果が、作りこんだ分科会の参加人数として表れてとても嬉しかったです。参加してくださった方々へのフォローなどの反省点はこれからの活動に活かしていきたいなと思っています。参加してくださったみなさんありがとうございました。来年はぜひ一緒にGREENDAY2023を作っていきましょう!